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症例紹介 

頭頸部がん 

陽子線治療の適応となる疾患別に掲載しています。 疾患別のボタンをクリックしてください。

舌がん
上咽頭がん
中咽頭がん
下咽頭がん
甲状腺がん
耳下腺がん
舌がん以外の口腔がん

頭頸部がんの陽子線治療 

 頭頸部とは、脳より下、鎖骨より上の部分をいい、眼・鼻・口・耳・喉などがこれに含まれます。頭頸部にできるがんはがん全体の5%程度と言われますが、形態的に複雑で重要な臓器が多く含まれるため、それぞれの部位、がんの特徴に応じた治療が必要です。頭頸部がんは、大きく分けると、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、鼻・副鼻腔がん、唾液腺がん、甲状腺がんに分類されます。審美性が求められる頭頸部がん治療において、放射線治療は、機能や形態を温存できるという利点があります。陽子線治療では、さらに病変に限局した照射が可能であり、治療成績の向上だけでなく、治療による晩期障害を軽減できる可能性があります。また、従来の放射線や化学療法に抵抗性のがん種にも効果が高いとされています。


症例:舌がん 

・主な適応
 再発例も含め、ほぼ全ての症例を適応とすることが可能です。
 基本的に組織学的診断が確定している病変。
 歯に金属がある場合は副作用が増強するため、可及的に抜去する必要があります。

・陽子線治療
 1日1回で週5回の治療を行います。
 最初に放射線治療(通常の放射線治療またはIMRT)で20回治療し、その後、陽子線治療で舌腫瘍に13-15回、リンパ節に15-20回治療します。
 原則として浅側頭動脈からの動注化学療法を同時に行います。

・治療効果
 2年局所制御率
   StageT−U:100%
   StageV:  79.9%
   StageW:  86.1%
 2年全生存率:88.3%

・主な副作用
 治療中は口腔粘膜炎、皮膚炎、唾液分泌障害、味覚障害、嚥下障害はほぼ必発です。
 治療後の副作用として唾液分泌障害、放射線性骨壊死が懸念されます。

舌がん

症例:上顎洞がん 

左の上顎に張り出した腫瘍を認めています。この場合手術では顔面および眼球を大きく切除する手術となりますが、全身化学療法+動注化学療法+陽子線治療を行った結果、腫瘍は消失しました。審美性も保たれ、後遺症も最小限に抑えることができました。

cT4aN2bM0 Stage IVA

上顎洞がん上顎洞がん上顎洞がん
       治療前         陽子線治療線量分布         治療後

上顎洞がん上顎洞がん
     治療前 PET/CT           治療後 PET/CT

症例:上咽頭癌 

・主な適応
 遠隔転移がない症例。
 治療後再発例が適応となることもあります。

・陽子線治療
 1日1回で週5回の治療を行います。
 最初に放射線治療(通常の放射線治療またはIMRT)で20-22回治療し、その後、陽子線治療で12-13回治療します。
 70歳未満は全身化学療法を同時に行うことを基本としています。

・治療効果
 これまで35人以上の方が治療を受けられました。治療成績は解析中です。

・主な副作用
 治療中は咽頭粘膜炎、皮膚炎、唾液分泌障害、中耳炎などが出現します。
 治療後の副作用として唾液分泌障害による口腔内乾燥症状が続くことがあります

cT4N2M0 Stage IVA

上咽頭がん上咽頭がん上咽頭がん

上咽頭がん上咽頭がん上咽頭がん
       治療前         陽子線治療線量分布         治療後

症例:中咽頭癌 

・主な適応
 遠隔転移がない症例。
 治療後再発例が適応となることもあります。

・陽子線治療
 1日1回で週5回の治療を行います。
 最初に放射線治療(通常の放射線治療またはIMRT)で20-22回治療し、その後、陽子線治療で12-13回治療します。
 70歳未満は全身化学療法を同時に行うことを基本としています。
 舌根部に腫瘍がある場合は浅側頭動脈からの動注化学療法を同時に行っています。

・治療効果
 2年局所制御率:87.9%
 2年全生存率:82.5%

・主な副作用
 治療後の副作用として唾液分泌障害による口腔内乾燥症状が続くことがあります。
 腫瘍が浸潤している場所によっては治療後に開口障害を生じることもあります。

中咽頭がん
中咽頭がん
中咽頭がん

症例:下咽頭癌 

・主な適応
 遠隔転移がない症例。
 治療後再発例が適応となることもありますが、放射線治療を行った下咽頭に再発している場合は副作用の危険性が高いため治療適応としていません。

・陽子線治療
 1日1回で週5回の治療を行います。
 最初に放射線治療(通常の放射線治療またはIMRT)で20回治療し、その後、陽子線治療で下咽頭腫瘍に12-13回治療します。リンパ節転移にはさらに数回追加治療を行うことがあります。
 70歳未満は全身化学療法を同時に行うことを基本としています。

・治療効果
 これまで50名以上の患者さんが治療を受けられました。治療成績は解析中です。

・主な副作用
 治療中は咽頭粘膜炎、皮膚炎、唾液分泌障害などが出現します。
 治療後の副作用として唾液分泌障害、喉頭浮腫、喉頭壊死が出現する可能性があります。

cT3N2bM0 Stage IVA

下咽頭がん下咽頭がん

下咽頭がん下咽頭がん下咽頭がん
     治療前 PET/CT       陽子線治療線量分布       治療後 PET/CT

症例:甲状腺がん 

・主な適応
 手術適応外の腫瘍。
 未分化癌以外の症例。

・陽子線治療
 1日1回で週5回の治療を行います。
 合計で28回治療を行うことを基本としています。

・治療効果
 これまで治療した7例の2年全生存率は80%でした。

・主な副作用
 治療中は皮膚炎、食道炎などが出現します。
 治療後の副作用として肺炎が出現する可能性があります。

症例:耳下腺がん 

・主な適応
 手術適応外の腫瘍。
 未分化癌以外の症例。

・陽子線治療
 1日1回で週5回の治療を行います。
 合計で28回治療を行うことを基本としています。

・治療効果
 局所再発例の解析では2年生存率は60%です。

・主な副作用
 治療中は著明な皮膚炎や中耳炎などが出現します。
 治療後の副作用としては顔面神経麻痺、中耳炎の遷延や側頭葉に陽子線が当たった場合は脳壊死などの可能性があります。

症例:舌がん以外の口腔がん 

・主な適応
 口腔底がん :下顎骨浸潤がないほぼ全ての症例
 頬粘膜がん :ほぼ全ての症例
 上顎歯肉がん:ほぼ全ての症例
 硬口蓋がん :ほぼ全ての症例
 ※下顎歯肉がんは下顎骨に浸潤している場合が多いため根治が難しく、当院では適応としていません

・陽子線治療
 1日1回で週5回の治療を行います。
 最初に放射線治療(通常の放射線治療またはIMRT)で20回治療し、その後、陽子線治療で舌腫瘍に13-15回、リンパ節に15-20回治療します。
 原則として浅側頭動脈からの動注化学療法を同時に行います。

・治療効果
 再発口腔癌の解析では2年全生存率は40%程度です。

・主な副作用
 治療中は口腔粘膜炎、皮膚炎、唾液分泌障害、味覚障害、嚥下障害はほぼ必発です。
 治療後の副作用として唾液分泌障害、放射線性骨壊死が懸念されます。
再発口腔がんにおける解析では、治療後副作用でGrade3以上を生じた症例はGrade3の顎骨壊死1例のみです。

左頬粘膜がん

左頬粘膜がん

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