陽子線で治療できるがん
前立腺がんの陽子線治療
・主な適応
リンパ節転移、遠隔転移がない前立腺癌。
・陽子線治療
1日1回で週5回の治療を行います。
以下のように3つのグループに分けて治療を行っています。
低リスク群は陽子線単独で治療し、中高リスク群は内分泌療法を併用しています。
低リスク:T1-T2aかつGS2-6かつPSA<10。
⇒陽子線治療単独で37回治療します
中リスク:T2b-T2cまたはGS7またはPSA10-20。
⇒内分泌療法を3-6か月程度行いPSAが低下してから陽子線治療を37回行います
高リスク:T3-T4またはGS8-10またはPSA>20。
⇒内分泌療法を3-6か月程度行いPSAが低下してから陽子線治療を39回行います
・治療効果
3年生物学的PSA非再発生存率:98.4%
・主な副作用
治療中は頻尿、尿道狭窄などが生じる可能性があります。
治療後に直腸出血が生じる可能性があります。
Grade2以上の直腸出血率は1.3%です。
陽子線治療の線量分布とIMRT線量分布の比較


陽子線治療の線量分布 IMRT(強度変調放射線治療)線量分布